文・松尾道洋(ランカークラブ副部長)
メーターオーバーを釣るために必要なファクターは何か? 釣りは自然相手であるという大前提がありながらも、結果を左右する事柄がいくつかあるはず。濱本&松尾の考察や普段の釣行から、メーターオーバーへのアプローチに反映できる共通点を探り出して見よう。
エリアの選択は情報戦から?
全国的に見ると地域差というものが必ず存在する。魚影の多さと同様に、シーバスのサイズ(アベレージ)も地域によってムラがあるのは確か。また、メーターオーバーの実績を積めば積むほど、そのフィールドはアングラーの出入りが盛んになり急激に開拓が進むため、メーターオーバーを取り囲む必要な情報網が飛躍的に拡大されることになる。ポイント情報や攻略の指南が開示されれば、後は純粋に技術のみが残される形になる。
昔と大きく違うのは、インターネットによる情報伝達の速さ。ブログやHPよりもさらに即効性があり、リアルタイムで状況を拡散できるツイッターやfacebookを中心としたSNSの普及がエリアの開拓を手伝っているといえる。同じアピアプロスタッフのマサッチ(村岡昌憲)もいっていたが、釣り人には多かれ少なかれ自己顕示欲というものが存在しており、知って欲しい・見て欲しい・共感して欲しいという顕示欲がある以上、本人の思いとは裏腹に自然と情報は開示されて徐々に広まっていくものだろう。
ここで釣り人の種は大まかに2つに分類される。ひとつはそういった情報を有効に生かすこと。もうひとつは、それが手っ取り早い近道と知りながらもあえて遠回りする道を選ぶ(プロセスにこだわる)かである。これはあくまでも私見だが、まずは前者の道を選択してみるのもよいのではないか? と思う。こだわることはすごくカッコイイが、その陰でじつはもっと大事なこと、たとえば協調性や常識(マナーなど)を、情報に目を向けることで初めて得るということも多分にあるはず。ちょっと話がズレちゃいましたが…、とにかく、まずはメーターオーバーの実績エリアへ足を運ぶことが最優先!
松尾道洋 ランカークラブ副部長